第9回アイデアバンク&コラボレーションDay9

 2019年6月14日(金)にBeSTA FinTech Labにて「第9回アイデアバンク」、「コラボレーションDay9」が開催されました。当日の様子についてお伝えいたします。

第9回アイデアバンク

 第2回の地域活性化特別セッションの内容を受け、地域通貨をテーマに「地域通貨×働き方」「地域通貨×農」に関するビジネスアイデアおよび実証実験について提案をいたしました。



地域通貨 × 働き方
 深刻化する地方経済の縮小と地方企業の人材不足。これらの課題は中小企業の人手不足倒産や地域経済の停滞を招き、地域を基盤とする地方銀行に深刻な打撃を与えかねません。
 地方が人材不足で悩む一方、都心には専門知識、経験を有した働き手が大勢います。彼らを地域にIターンさせるのは難しい。Iターンが難しいなら、副業が解決策になるのではないか、副業者及び家族が地域にお金を落とすには地域通貨が良いのではないか。「地域通貨」と「副業」が地方企業の人手不足解消と地域経済の活性化につながるはず。その思いを形にし、副業と地域通貨による地域経済の活性化策を荒木より紹介いたしました。発表後は実証実験にご協力いただいているワークデザインラボ代表の石川様にコメントをいただきました。

地域通貨 × 農業
 私たちの食を支える農作物。そしてその生産者は地方経済の主要プレイヤーですが、高齢化や人手不足といった課題が襲い掛かっています。このままでは地域の宝である農家がいなくなってしまう。そんな課題を解決するには地域の住民が農家を臨時で手伝える「つながり」が必要だと考えました。地域住民が農家を手伝い、応援できるような「つながり」を作り、地域通貨建てで報酬を支払い、生産者と直接やり取りをするサービスができれば、農家一人一人、地域全体の持続可能性を高めることができます。仮説を実証したい、そんな気持ちを具現化した地域通貨と農業による地域の活性化策を山田が紹介いたしました。プレゼン後は本提案検討にご協力いただいている関東学院大学中村教授からもコメントをいただきました。

金融機関事例紹介

㈱福井銀行 コンサルティンググループ 地域創生チーム 山村様
「地域ファースト」地銀は地域の連携ハブに ~福井銀行の取組ご紹介~

 「地域ファースト」~地銀は地域の連携ハブに~ というテーマで、福井銀行の地域創生に関する取り組み内容をご紹介いただきました。
 永平寺町IoT推進ラボ設立。1次産業×観光・体験をテーマにした福井市でのツーリズム化の取り組み、「三里浜オリーブ畑でのイベント企画」を説明いただきました。「我々は地域が成長を遂げていくための施策を考え、実行していく。銀行としての収益はその後からついてくる。本取り組みを通じて、地域のファンを増やしていきたい」と熱く語られました。

㈱京都銀行 公務・地域連携部 観光・地域活性化室 室長 安部 孝幸 様
京都銀行の地域創生への取組み

 京都銀行の地域創成への取り組みをご紹介いただきました。京都銀行は「テクノロジーを活用した地域活性化・事業創出」と「地域への面的サポート」、「公民連携」を推進しています。
 「公民連携」の一環で京都銀行は2016年度に「RESAS(地域経済分析システム)を活用した京都府の地域創生に係る調査・検討等業務」を受託。コンサル業務の下地作りと京都府企画部門との距離を縮めることに成功しました。
 現在は新たな課題解決プロセスの構築と新サービスの創出につなげることを目的とする「京都ビッグデータ活用プラットフォーム」に力を入れており、志を同じくする仲間を募集しています。
 ちなみに京都では地方創生ではなく、地域創生と言うそうです。

㈱鳥取銀行 ふるさと振興本部 地方創生グループ 調査役 安川 幸男 様
若手跡継ぎへの新事業支援 『アトツギベンチャー』

 鳥取銀行より『アトツギベンチャープロジェクト』をご紹介いただきました。
 「アトツギ」ごとに最寄り営業店の若手行員が伴走者となり、受講生と同じプログラムをペアで受講。若手行員がアトツギと共に切磋琢磨することで、同時に行員の事業性評価、コンサル型営業の素養やスキルアップ、顧客志向のマインド醸成を目指しています。メンター(経営者)も入れることで、新事業をより実効性の高いものへ昇華していくプロジェクトです。
 後ろ向きの事業承継ではなく、「後継ぎ」を事業創造やイノベーションに前向きにチャレンジする「アトツギ」へ変えると力強く話されていました。

㈱愛知銀行 法人営業部地域連携グループ グループリーダー 木村 敏弘 様
自治体・取引先と連携した「奥三河蒸留所」開設支援について

 「国内のスギ・ヒノキ等からエッセンシャルオイルを抽出したい。材の仕入について奥三河地域の林業関係者等とのマッチングと、製造拠点の確保に向けた情報はないか?」お客様からの相談が全ての始まりでした。愛知銀行は人口減少が進む奥三河地域に営業拠点を有する唯一の地方銀行として、新城市と地方創生に関し包括連携協定を締結。取引先企業のニーズへの対応に加え、地域資源の活用、雇用や新たな観光拠点の創出につながる取組として行った「奥三河蒸留所」開設支援についてお話しいただきました。

第9回コラボレーションDay

【登壇企業1】 株式会社eumo

 現代社会では本来手段であるはずのお金が目的になっています。お金が目的化しないよう「人が幸せになる手段」としてお金を再定義し、共感を資本として活動していく、「共感資本社会」の実現を目指す会社「eumo(ユーモ)」社長新井様に登壇いただきました。
 「お金とは何か。」、「人の幸せとは本質的に何なのか」、「eumo」の目的についてお話いただきました。

【登壇企業2】 株式会社field flow

 「それは本当に世界に必要か?」、「そこに自分の存在理由はあるか?」、「そこに人生の喜びはあるか?」コンダクターシップを利用し、目の前の現実に向き合い“ひととしての本当の豊かさと幸せ”を探求し続け、世界に友達最強の輪を広げることで“かせぐまちづくり”ができる。
 「我々は幸せになるために働いている。」働くうちに我々がどこかに置き忘れてしまった観念を思い出させてくれる講演内容でした。

【登壇企業3】 株式会社URUU

 価値を大切にする金融とは何か。信用創造による経済的価値の創造でしょうか?それとも取引先を支援し、企業価値を向上させることでしょうか?それはある意味では正解です。
 時代は変わりました。金融機機関が目指すべきは「持続可能な経済・社会・環境の発展に対して融資をするという使命を有すること」。社会に何かを還元することです。
 同社代表江上は「価値を大切にする金融」を共に学び実践する会。「JPVB」の代表会員を務めています。
 改めて「価値とは何か?」「価値を大切にするとは何か」それを銀行に問うてくれるお話でした。

懇親会の様子
 参加された銀行様、コラボレータ様との間で懇親会が催されました。
 皆様リラックスした様子で歓談されておりました。